一九二五年より一九二七年一月まで
宮本百合子

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)胸《ハート》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)ことではない、|誰に《三つの子供》でも

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#チェックマーク、1−7−91]
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 ○パオリのこと
 ○父と娘との散策
 ○武藤のこと
 ○貴婦人御あいての若い女
 ○夢(二)
 ○隣の職工の会話
 ○夜の大雨の心持。
 ○小野、山岡、島野、(態度《竹の島人》 言葉 顔)
 ○十月一日(十四夜月)
 ○日々草(十月)
 ×柳やの女中のこと。巡査、おかみ、円覚寺の寺男。
 ○肝癪のいろいろ
 ※[#チェックマーク、1−7−91]十月の百花園
 ○部屋をかりに行った中野近くの医者、

     パオリ

 オランダ人。伊太利らしいパオリという名をつけて。よせ芸人
一、神田辺の日本下宿
一、彼の部屋の雑然さ
一、下宿の女中、片ことの日本語 英語の会話、女中たちのエクサイトメント
一、パオリの幸福

     父娘の散策

 人のよい気の小さい若い好奇心のある父、(田舎からでもよい)
 娘、タイピストか何か、始めて自分の小使[#「使」に「ママ」の注記]を父のために使う その心持、
 娘、あの職業婦人タイプ

     武藤のこと

 彼女の体
 眼つき
 押しのつよさ
 独占慾
 子供や同輩を皆手下あつかいにする。淋しさから来るそういう癖。

     老貴婦人のお相手の若い女の哀れさ

 ○老婦人の趣味で着物をきる。
 ○絶間ない我ままと小言
  (悪意のない、然し勝手な、例、)
「さあ、一寸これをよんでおくれ、まあ何て下らないんだろう、すぐピーターに御礼を云ってかえして下さい、――おや、お前さん、まだ着かえがすまないの、仕様のない人だこと、いつでも私はまたされる うんざりですよ my dear.」
「今日のお天気はどう?」
「よろしゅうございます」
「そうじゃあないだろう、風が出たらしいじゃあないか、窓をあけて御覧 ホラ、もう出かけるのはおやめですよ、大層おめかしが出来たね」

 In society, she played the most pitiab
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