プロレタリア婦人作家と文化活動の問題
宮本百合子
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)抑々《そもそも》
|:ルビの付いていない漢字とルビの付く漢字の境の記号
(例)農民のための「|休みの家《ドーム・オトドイハ》」
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号)
(例)ソーニア・コ※[#濁点付き片仮名「ワ」、1−7−82]レフスカヤ
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前書
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女人芸術の編輯部から一つのたのみをうけた。それは、十月号からずっと二三ヵ月つづけて、文学に関することを何か講座風に書いてくれというのだ。
その話をきいた時はもう締切り間もなく、おいそれと云って、まとまった筋書が立たない。自分はもし時間があったら、ソヴェトの現代作家が作品の中に婦人をどうとり扱っているか、そしてそれは、例えばツルゲーニェフやチェホフ、トルストイでもよい、革命までの所謂ロシア文学の中に現れた女性と比べて、どう階級的な、大飛躍をしているかというようなことを具体的に調べて見たいと思った。今からそれはとても間
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