侵略に対してソヴェトの全人民が、世界の平和と社会主義の祖国を防衛した第二次世界大戦の防衛戦において、ヴェラ・インベルもカラヴァーエ※[#濁点付き片仮名「ワ」、1−7−82]も飛躍的な経験をした。インベルの「日記」はレーニングラードがナチスの包囲線を戦いぬいた記録として注目すべきものだと云われている。二〇年前に名も知られていなかった女詩人、婦人作家が、一九四〇年以後に活躍している。ワンダ・ワシレフスカヤの「虹」は幸い日本にも翻訳され、その映画を見た人も少くない。わたしたちは、一日も早くこれらの新作が紹介されることを待っている。[#地付き]〔一九三一年十―十二月〕
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底本:「宮本百合子全集 第九巻」新日本出版社
   1980(昭和55)年9月20日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
底本の親本「宮本百合子全集 第六巻」河出書房
   1952(昭和27)年12月発行
初出:「女人芸術」
   1931(昭和6)年10〜12月号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2002年10月28日作成
青空文庫作成ファイル:
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