観念の子として説明すべきだ。つねに存在の最上級に居り、永遠に醒めている、互に誤解することさえない
СССРが何故Dの作品を出版しないか
その理由は、彼の芸術におけるこの危険にとんだ二重性による おどろくべき迫真力と虚構との。
それこそドストイェフスキーの天国と地獄だったのだが。
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○彼の情熱的意力におけるわれわれの意志喪失 p.234
○ドストイェフスキーよりもシェイクスピアは人間の精通者である。p.226
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ツワイクはDとレンブラントとを同類としている。しかしこれは当っているだろうか、明と暗との対比が似ているからと云って? レンブラントの暖かさはDの何処に?
これはDの対立の分析の正確さをこわすほど安易な対比である。
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構築と激情
○Dの熱情が常に作品の中に一への原始的混沌をもたらしている。決して調和に達していない。p.232
○生活力の総額の数秒時における痙攣 p.241
○彼の作品における 時間と空間との克服の能力は、認識の及ばないところである p.241
○つねにわき返っている肉と
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