レーニングラードの「クラースヌイ・プチロヴェーツ」などが参加した。
『文学新聞』の第一面に、「ウラジーミル・イリイッチの名による工場」の決議文がのった。働く人民の階級展望をもって書かれたその決議文の中に、こういう箇条があった。
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(1)[#「(1)」は縦中横] プロレタリア作家は、広い大衆にわかりやすい文学の言葉で制作しろ。
(2)[#「(2)」は縦中横] プロレタリア作家は、完成した、或は未完成の原稿、ただの筋書でもいい。研究会、クラブなどで労働者聴衆によんできかせて、直接の批評や、注意を参考にしろ。
(3)[#「(3)」は縦中横] プロレタリア作家の間に行われている文学的論争は、工場で、労働大衆の批判の下にやれ。
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 そして、最後に彼等はこう結んでいる。
「我々は全ソヴェト作家団体協議会(ラップもその中の一加盟団体)の師匠役になる用意はすっかりしている。作家団体と赤色陸海軍作家連盟とがその師匠役の組織的形態を示してくれることを我々は希望している。」
「ラップ」の新鋭作家たちの間では、文学の組織的生産が問題としてとりあ
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