性を鼓舞すること。これがソヴェト文学研究会員の第一の任務となって来た。
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文学の仕事は全プロレタリアートの任務の一部分とならなければならない。
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「ラップ」は、ファジェーエフを議長として、モスクワへ千人ばかりの労働者文学ウダールニクを召集した。いきなり工場から来た精鋭なプロレタリアート前衛等だ。
 社会主義的なソヴェト生産と文学との戦線統一への具体化は、職場にあるプロレタリアート側からも、作家団に働きかけられた。
 革命的労働者農民は文学のボルシェビキ化の実践として、彼等の作家とその制作を、積極的に援助する決議をした。勤労人民である読者として批評するだけではない。全然文学的ではないプロレタリアートも、彼等の作家の活動に必要な生産についての専門的説明または職場の生活描写の指導によって協力しようというのだ。これはソヴェトでも初めてのことである。
「労働者の、文学に対する師匠的役割」の決議には、モスクワの自動車工場「アモ」、電気工場「ディナモ」「赤色プロレタリー」その他ハリコフの「鎌と鎚工場」、
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