ばならない、これだから、日本の平和のためにはより強大な武力の保護がいる、と軍事同盟へひっぱりこもうとしています。日本における戦争挑発は、国の内でのこういう芝居によって実行されはじめています。平和についての口さきのぺてんは、えたいしれない、しかも人心を刺戟する策動によって、平和をあらせまいとするところまで進んで来ました。すべての主婦は、生活を守ろうとするたゆみない努力によって、キウリ一本、ナス一つにだまされることを防いでいます。三度めの世界戦争という戦慄すべき悲劇をだまし売りで押しつけられていられるものでしょうか。[#地付き]〔一九四九年八月〕
底本:「宮本百合子全集 第十五巻」新日本出版社
1980(昭和55)年5月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第十二巻」河出書房
1952(昭和27)年1月発行
初出:「婦人民主新聞」
1949(昭和24)年8月13日号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年6月4日作成
青空文庫作成ファイル:
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