ひどい労働条件で、資本家の利潤のため搾[#「搾」に「×」の注記、底本の親本「河出書房 宮本百合子全集」で伏字を起こした個所]られるんだ。
 自覚あるプロレタリアート婦人は、悪化するこのブルジョアの搾取を、だまっているはずはない。去年、モスクワで、第一回婦人労働組合会議が行われた。資本主義経済恐慌によって起っている世界的な婦人労働者搾取に対して、世界の女が腕を組み、赤色労働組合の指揮の下に闘争する相談のためにあつまったのだ。
 一九一七年の十月革命によって、プロレタリア革命[#「革命」に「××」の注記]をやりとげ、解放されたソヴェトの婦人労働者は、熱心に中心となって、この世界の姉妹の問題をとりあげてる。
 ソヴェト同盟内の勤労婦人は、革命によって、生産をプロレタリアートの手で支配し、社会主義的生産に従事するようになると同時に、あらゆる人間的な権利を獲得した。
 第一、同じ技術をもっていれば男も女もまったく同等の賃金をとる。
 社会的生産労働者として男も女も同じである以上、男の労働者がもっているいろんな法律、政治上の権利は当然女にもある。
 ソヴェト千百二十万人の労働組合員の中、二割七分五
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