愛しにくい本になった。
 この苦痛は読者の側にもあって、いろいろ要求があった。そこへこのたび近代思想社から文芸評論集編纂の話が出て、解放社の『歌声よ おこれ』は同社と協議の上絶版として、その主要な部分がこちらに再録されることになった。
 つけ加えられた「一九四七年の文壇」以下はわたしたちは外国文学を自分たちの人生と文学との動きゆく歴史のなかにどうくみとって真実のゆたかさとしてゆくかということについて、なにかの示唆をふくんでいると思う。
   一九四八年十二月
[#地付き]〔一九四九年二月〕



底本:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年5月30日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第2版第1刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第十五巻」河出書房
   1953(昭和28)年1月発行
初出:「文芸評論集」近代思想社
   1949(昭和24)年2月発行
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2004年2月15日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られ
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