かわっていた。シャルル九世時代の若いフランス人と云えば、そういうはげしい好尚に血潮をわかせていたものだが。
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○p.229 位階あるものが能ある者に対する憤懣。これが十九世紀を悒ウツにしている。
○p.274 エスイタ式教育のギセイになっていた。つまり、彼女は自らを欺いたのだ 彼女はサクレ・クールでひとを欺く術を習った。
○p.346 十八歳のごくつまらない青年が、――
当今大流行の、女を軽蔑するという習慣をもっている――
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スタンダールの描写
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一、パルムの僧院では ウォータールーがおどろくべきものだった。
二、緑の騎士では p.320 以下ナンシーから八里へだたっているN町の機械工弾圧の光景描写
職工町がすべてとざされて、町の水のみ場の水は猫の死屍でよごされて、八月の炎天の下にくるしむ兵卒 ゾラより Vivid だ。
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〔欄外に〕
スタンダールの小説にある真の新しさ 人間性の追求とその方法の追求。エゴーの分析 リアリズム
古き十八世紀風なもの 社会的場面の描写 特にサロン
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スタンダールの帝政時代観
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(緑の騎士)
p.28 リュシアンの入った第三師団管轄区の査閲を拝命した伯爵N中将について。
p.29 N伯爵の風采について。
――そこには何か一抹の虚偽がうかがわれ、帝政時代とその屈従的精神とを経験した人間らしいところが見られた。一八〇四年以前に他界した英雄どもはまことに仕合わせものだ!
p.30 テランス男爵
――彼も戦場では勇敢そのものであったが 帝政時代となってからは、その自信を失った。
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スタンダールのアメリカ観 共和主義者観
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「緑の騎士」No.1
p.80 リュシアンは二つの手紙をうけとる
一通は おどかし 行李をまとめてうせろ
一通は 共和主義者 ヴァンデックス等から。
リュシアンは
p.82「ヴァンデックス輩と同じ思想をいだくほど、過激な正義心をもち合
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