「敗北の文学」について
宮本百合子

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【テキスト中に現れる記号について】

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(例)※[#丸1、1−13−1]
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 一、伸子は 段々ひきつけられた、
p.9「プロレタリアートは時代の先端を壮烈な情熱をもって進んでいる、しかも我々の前には過渡期の影が尚巨体をよこたえている」

  一章一章が、青年らしい丹念さでまとめられている。
p.9 駄目だ 今夜は 云々
  「きざらしいところ」

 ○小市民的要素
  貧困 本を愛する心 その他を描いている作者の情熱

  諸論文は ※[#丸1、1−13−1]
 ○矛盾は軽蔑するべきものでしかないようにかかれていた
  しかし「敗北の文学」では矛盾は見当されるべきものとしてあじわわれている、伸子はそこに新鮮なものを感じた。

  ※[#丸2、1−13−2]
p.16 伸子がペダンティシズムを感じているところに 筆者は芥川の智識に対するドン欲さを社会的生存的なものと
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