比べると農村生活に深い根をもつ節独特の稟質がうかがわれるのである。
写生文派は写実主義文学にうつり、今日現実を更にその有機的諸関係につき入って描こうとする現実主義が問題となって来ている。
長塚節の「土」は農民作家とその課題としてのリアリズムというものが問題となる以前の写実的作品としての傑作なのである。[#地付き]〔一九三八年一月〕
底本:「宮本百合子全集 第十一巻」新日本出版社
1980(昭和55)年1月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第5刷発行
初出:「会館芸術」
1938(昭和13)年1月号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年2月17日作成
青空文庫作成ファイル:
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