「乳房」創作メモ
宮本百合子

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)所謂《いわゆる》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#感嘆符二つ、1−8−75]
−−

 ◎大衆の中における各組織活動の未熟さ。
  (1)[#(1)は縦中横]活動分子がぬかれるとあともう何もなくなる。
[#ここから2字下げ]
 例、広尾車庫百五十人もいたのに、一人くびになったら、どうにも仕様がなくなった。外から職場の中に手を入れ難い。
 △世話役の養成の重要性がここにある。交代者がこれでつくれるのに。
 あれは、又俺はよく働いているという満足は真に組織的成果と云えぬ。
[#ここから3字下げ]
 人を動かすようにすること、これが組織力。
 その人がいなくなった後にどんな働きのキソがのこされているかということが成果である。
[#ここで字下げ終わり]

 労救、一九三一年五月結成。
    三二年の秋ごろから。弾圧。
[#ここから2字下げ]
 市電ストライキのときの活動によって。職場の中
次へ
全14ページ中1ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング