三七%六
公務 ┐
├ 三〇%
自由業┘
無業 八%二
農業 一二%二
[#ここで字下げ終わり]
という順になっている。同じ時の統計で、廃止したものの職業別で見ると、
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商業 三七%四
公務 ┐
├ 三〇%九
自由業┘
無業 一〇%八
農業 九%九
[#ここで字下げ終わり]
つまり、同職業の家庭を比べて見ると、真の増加率はそう大して多くないし、或る部分でははっきり減って来ている。
商業に従う者で〇%二増大していること、恐らく恩給や利潤による生活者であろう無業が二%六減を示していること等は、或る意味で跛行景気を反映し、更に雄弁に昨今の物価騰貴が、無職生活者を脅している有様があらわれているのである。
放送局の編輯局は、主として農村好況が農業に従う人々の間にラジオを増大させていると見ているらしいけれども、この間には非常に複雑な事情があるのではないだろうか。ひろく知られているとおり、今日の農村の少し進歩的なところは、窮乏からの脱出方法として、多角形農業経営に移って来ている。果物、野菜、米
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