とが支那ソヴェト地方、ソヴェト同盟〔四字伏字〕の件になると、みんなは仲よく結合する。力を互にかし合う。それは何故か?
世界のブルジョア・地主にとって、働く者が自分たちで生産を統制し、政治をやって行く社会主義の国ほど憎い恐しいものはない。
ソヴェト同盟があるばかりに世界の勤労大衆が第一ハッキリ知ってしまった。搾られずに生きる世の中には、自分等の力で建て直せるものだと。
しかも、あらゆる生産はソヴェト同盟で計画的に、大衆の共力によって社会主義的にグングン作られて行くから、ブルジョア生産のように下らない資本家同士の競争やぶつかりが無く、どこもかしこも不景気の中に、ソヴェト同盟だけはどうでしょう!
五ヵ年計画が着々進んで失業がない。
労働時間は八時間から七時間になる。
賃銀はアガる。
農民の生活は集団農場化で、目ざましく楽になって来ている。
どこの国の勤労大衆だって、働くものの身になって見ろ。自分のところもそうしたい。大衆のその望みは、深刻な恐慌につれダンダン形をとって来るから、各国のブルジョアは、大衆のその的を自分等の罪からハグらかすため、敵らしいもの[#「敵らしいもの」に傍
前へ
次へ
全17ページ中11ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング