ような仕事の日には休業しちまうんだね。これが一番効果の上がる方法だと思うんだ」リーダーは、実戦の闘士、藤原であった!
「そんなことは、一体どこで相談をするんだい」西沢がたずねた。
「それは、もし、コーターマスター全部が承知したら、コーターマスターの室でやろうじゃないか」と小倉が言った。
「それはいいだろう」で、本部は三畳敷きに足りない舵取《かじと》りの室を第一の候補地にした。コーターマスターがはいらなかったら「おもてでいいさ」ということになった。
「それで、いつ一体やるのかい」波田が今度は聞いた。
「いつがいいと思う」と藤原は反問した。「それは皆が一番いいと思った時が、いいんだ」
「おれは出帆の時がいいと思うぜ。出帆の時におれたちが遊んだら、第一ワイアやホーサーが桟橋からはずれっこねえんだからな。ヘッヘッヘヘヘヘ」と西沢は、戦闘を開始したような気でいた。
「そうさなあ……出帆の間ぎわに要求書をブリッジへ持って行くか?」小倉が言った。「『これを承認してください。何でもあたり前のことです』とやるか」
「そうじゃないよ。要求書を、やつの目の前へつきつけるんだよ。『やい見えるか
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