「さんずい+氣」、第4水準2−79−6][#「※[#「さんずい+氣」、第4水準2−79−6]」に白三角傍点]と書く人多し。字引に汽は水气《すいき》也とあるを福沢翁の見つけ出して訳字に当てたるなりと。※[#「さんずい+氣」、第4水準2−79−6]の字もあれど意義異なり。
 四[#「四」に白丸傍点]の字の中は片仮名のルの字の如く右へ曲ぐるなり。讀贖[#「讀贖」に白丸傍点]などのつくりの中の処も四を書くなり。されど賣[#「賣」に白丸傍点]の字の中の処は四の字に非ず。右へ曲ぐる事なく真直に引くなり。いささかの事故どうでもよけれどただ讀(とく)のつくりが賣(ばい)の字に非ることを知るべし。
 奇[#「奇」に白丸傍点]の字の上の処は大の字なり。奇の字を字引で引かんとならば大の部を見ざるべからず。されど立の字の如く書くも古き代《よ》よりの事なるべし。
 逢蓬峯[#「逢蓬峯」に白丸傍点]は「ほう」にして降絳[#「降絳」に白丸傍点]は「こう」なり。終りの処少し違へり。
 ※[#「女+※[#「臣」の「コ」に代えて「口」、第4水準2−85−54]」、49−15][#「※[#「女+※[#「臣」の「コ」に代えて
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