うや》、お取越、御命講《おめいこう》のやうな事でも各地方のを写して比較したら面白いばかりでなく有益であらうと思はれる。[#地から2字上げ](六月二十日)
ある人諸官省の門番の横着《おうちゃく》なるを説く。鳴雪《めいせつ》翁|曰《いわ》く彼をして勝手に驕《おご》らしめよ、彼はこの場合におけるより外に人に向つて驕るべき場合を持たざるなり、この心を以て我は帽を脱いで丁寧に辞誼《じぎ》すれば則《すなわ》ち可なり、と。けだし有道者の言。[#地から2字上げ](六月二十一日)
学校で歴史の試験に年月日を問ふやうな問題が出る。こんな事は必要があればだんだんに覚えて行く。学校時代に無理に覚えさせようとするのは愚な事だ。[#地から2字上げ](六月二十二日)
刺客はなくなるものであらうかなくならぬものであらうか。[#地から2字上げ](六月二十三日)
板垣伯《いたがきはく》岐阜遭難の際は名言を吐いて生き残られたので少し間《ま》の悪い所があつた。星氏の最期は一言もないので甚だ淋しい。願はくは「ブルタス、汝もまた」といふやうな一句があると大《おおい》に振ふ所があつたらう。[#地から2字上げ](六月
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