る師走哉
燒芋をくひ/\千鳥きく夜哉
千鳥啼く揚荷のあとの月夜哉
千鳥なく三保の松原風白し
海原に星のふる夜やむら千鳥
いそがしく鳴門を渡る千鳥哉
一村は皆船頭や磯千鳥
帆柱や二つにわれてむら千鳥 曉臺ノ句 風早し二つにわれてむら千鳥
[#「曉臺ノ句 風早し二つにわれてむら千鳥」は「帆柱や二つにわれてむら千鳥」の下にポイントを下げて2行で]
安房へ行き相模へ歸り小夜千鳥
磯濱や犬追ひ立てるむら千鳥
文覺をとりまいて鳴く千鳥哉
こさふくや沖は鯨の汐曇り
生殘る蛙あはれや枯蓮
凩にしつかりふさぐ蠣の蓋
旅籠屋や山見る窓の釣干菜
冬椿猪首に咲くぞ面白き
冬枯やいよ/\松の高うなる
冬枯に枯葉も見えぬ小笹哉
天地の氣かすかに通ふ寒の梅
おろ/\と一夜に痩せる暖鳥
ぬく/\と日向かゝえて※[#「※」は「奚+隹」、第3水準1−93−66、169−2]つむる 春季カ
明の月白ふの鷹のふみ崩す
冬枯のうしろに 高し 不二の山
立つや
[#「高し立つや」は、「冬枯のうしろに」と「不二の山」の間に挟まれるような形でポイントを下げて2行で]
冬枯の野に學校のふらふ哉
【松枝町】
四五枚の
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