点](防禦者の敵)は一人ずつ[#「は一人ずつ」に二重丸傍点]本基《ホームベース》(い)より発して各[#「より発して各」に二重丸傍点]基《ベース》(ろ、は、に)を通過し再び本基に帰るを務めとす[#「を通過し再び本基に帰るを務めとす」に二重丸傍点]、かくして帰りたる者を[#「かくして帰りたる者を」に傍点]廻了《ホームイン》という[#「という」に傍点]。ベースボールの勝敗は九勝負終りたる後ち[#「ベースボールの勝敗は九勝負終りたる後ち」に傍点]、各組廻了の数の総計を比較し多き方を勝とするなり[#「各組廻了の数の総計を比較し多き方を勝とするなり」に傍点]。例えば「八に対する二十三の勝」というは乙組の廻了の数八甲組廻了の数二十三にして甲組の勝なりという意なり。されば競技者の任務を言えば攻者《こうしゃ》の地に立つ時はなるべく廻了の数を多からしめんとし、防者《ぼうしゃ》の地に立つ時はなるべく敵の廻了の数を少からしめんとするにあり。廻了というは正方形を一周することなれどもその間には第一|基《ベース》第二基第三基等の関門あり各関門には番人(第一基は第一基人これを守る第二第三|皆《みな》しかり)あるをもっ
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