地に埋めるであらう。私は幾度か別府通ひの船に乗つた、紅丸にも二度乗つた。その度に甲板に立つてこの歌を朗誦する私を内海の鴎は聞きあきたことであらう。
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少女達田蓑の島に禊して人忘るとも舞を忘るな
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田蓑の島は淀川河口の三角洲で、難波名所の一つであつたらしい。この歌は大正九年五月大阪に行かれた時蘆辺踊りか何かを見て作つた歌。田簑の島で禊をして恋を忘れるといふ話を寡聞にして知らないが、蘆辺踊りに興じて毎年やつて欲しいと思ふ心持を少くも田蓑の島に寄せて時所を明かにしたものであらう。或は当夜難波十二景といふ様なものを出した中に昔の田蓑の島の場でもあつたのかも知れない。
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貧しさの極り無きと服したる不死の薬は別様のこと
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詩人文人多しといへども私の家ほど貧しい家はなからう。しかしそれにも拘らず昂然として私は呼吸してゐる。それは私が不死の薬を服し、従つてその作る処は不朽であることを知つてゐるからである。それと今現実に貧しい暮しをしてゐることとは別に関係はないのである。
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柏
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