して今日に至つたが、思へば変な年月を暮したものだ。他人も皆さうなのであらうか。道歌の一歩手前で止まつた形ともいへる。少し匂ひがするがこの位はよからう。「なれや」は少し若い。
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大海に縹の色の風の満ち佐渡長々と横たはるかな
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荒海や佐渡に横たふ天の川 がある以上その上に出来て居る作だと云はれても仕方がないが、詩としての価値はそんなことで左右されはしない。詩人としての才分を比較すれば、晶子さんの方が数等上であらうが、この句と歌とだけを比較すれば一寸優劣はつけにくい。芭蕉もいい句はやはり大したものである。
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誰れ見ても恨解けしと云ひに来るをかしき夏の夕暮の風
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晶子さんの心が漸く生長して少しのことでは尖らなくなつた頃の作。その心持が偶※[#二の字点、1−2−22]夏の夕暮の涼風に反映したものであつて、同時にそれは又万国和平の心でもある。
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近づきぬ承久の院二十にて遷りましつる大海の佐渡
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佐渡といへば或るものは金山を思ふであらう。近頃の人
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