と名づけ仙骨を帯びた道士がゐて夫妻等を迎へたが、夫人は之等道士達の風貌にいたく好感を寄せてゐる。この歌はその現はれで、断ち難き恩愛を断ち切つて山に入つた道士をその著てゐる青服を借りて称へたものである。

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象を降り駱駝を降りて母と喚びその一人だに走りこよかし
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 これはロンドンの動物園で子供達が象や駱駝に乗つて遊んでゐるのを見て作つた歌で、一人位は母さんと呼びながら跳びついて来さうなものだといふ悲しい母の真情がその儘吐露されてゐて、どうでも人を動かさずにはやまない慨がある。

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道士達松風をもて送らんと云ひつる如く後ろより吹く
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 無量観を出て帰途につくと後から風が吹いて来た。分れ際に道士達が松風を吹かせて山の下を送つて上げませうと云つた様な趣きである。仙骨を帯びた道士の挨拶迄現はれてゐて面白い。

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手の平に小雨かかると云ふことに白玉の歯を見せて笑ひぬ
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 表情沢山な歯並みの美しい巴里女は、一面耽美主義者でもある作者の大に気に入つたらしくこの
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