作。
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喜びは憂ひ極る身に等し二年三年高照る日見ず
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心に大きな心配事を持つてゐる人は自分の頭の上に杲々と日が輝いてゐることなどは忘れてゐる。それはさうあるべきことだ。しかし私の場合はその反対で、喜びに溢れてゐるのであるが、この二年三年といふものやはり太陽など見上げたこともない。して見れば喜びも憂ひもそれが大きい場合には結果は同じである。物を対照させて効果をあげる一班の表現法があるがこれもその一例である。
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ほととぎす虎杖《いたどり》の茎まだ鳥の脚ほど細き奥箱根かな
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青葉若葉に掩はれた早雲山の自然林は目が覚める様に美しいが、その下を歩いて根方を観察すると虎杖の茎などまだ鳥の脚の様に細い。さすがに奥箱根である。それだからほととぎすも啼くのだ。
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鳥立《とだち》見よ荊棘《おどろ》のかげの小雀《こがら》だに白鷹|羽《は》伸《の》す形して飛ぶ
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鳥の飛び立つ勢ひを見るがよい。籔蔭から飛び立つ小さな雀でさへ、白鷹の羽根を伸ばす形と同じ形をし
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