かく何やら新しく拭はれた気持にされてゐる。この畳とも云へない位、汚れきつた畳の上にも、今、秋の光線はひつそりとしてゐる。その澄んだ光は……。遠方の友よ、僕は君に呼びかけてゐるのだ。
底本:「日本の原爆文学1」ほるぷ出版
1983(昭和58)年8月1日初版第一刷発行
初出:「個性」
1948年12月号
※連作「原爆以後」の5作目。
※「阿佐ケ谷」の「ケ」を小書きしない扱い、誤植が疑われる「境台」は底本通りにしました。
入力:ジェラスガイ
校正:門田裕志
2002年7月20日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全14ページ中14ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
原 民喜 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング