痩、の費用で、ずいぶんよく、もてなされました。また方々から、私を珍しがって、招いてくれました。私のことが、まだ話にも聞いたことのない、遠い/\国からやって来た男だと、人々の噂になっていたからです。
 私は同じ船で来た一人の青年を、通訳にやといました。この通訳を使って、私は訪ねて来る人たちと、話をすることができました。
 宮廷からの返事を待っていた頃、使者がやって来ました。それは、私と私の連れを、十頭の馬で、この通訳を使って、私は訪ねて来る人たちとトラルドラグダカまで案内してくれるというのです。私は通訳の青年のほかに連れはなかったので、彼に一しょに行ってくれるように頼み、二人の乗り物として、騾馬《らば》を一頭ずつもらいました。いよ/\出発する前に、まず、使者を一人さきに発たせることにしました。
「陛下の御足の前の塵をなめさせていたゞきたいのですが、いつお伺いしたらいゝか、御都合をお知らせくださいませ。」
 と、私の使者は王にこう申し上げました。
 はじめ私は、『塵をなめる』というのは、たゞ、この国の宮廷の言いまわしで、『お目にかゝる』という意味だろう、と思っていました。ところが、その後、
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