沚クを受けました。
この税関吏は、バルニバービ語で、私に話しかけました。この国とバルニバービとは互に往来しているので、港町では、大てい言葉が通じるのでした。
私はできるだけ簡単に、わかりやすく話してやりましたが、私の国はオランダだと、一つ嘘をつきました。これは、私が日本へ寄ってみようと思っていたからです。その日本では、オランダ人のほかは、一さいヨーロッパ人を上陸させない、ということを、私は知っていました。
「私はバルニバービの海岸で船が難破して岩に打ち上げられたのです。すると、ラピュタ(飛島)に見つかって、救われました。今はこれから、日本へ行こうとしているところです。日本へ行きさえすれば、船があるので、故国へ帰れます。」
と私は役人に向って言ってやりました。すると、役人は、
「ではさっそく、宮廷へ手紙を書いてあげる。二週間もすれば返事が聞けるだろうから。しかし、それまでは、一応あなたをこちらで捕えておくことにする。」
と言います。
そこで、私は宿へ引っ張ってゆかれましたが、門口には、番人がちゃんと一人立っています。しかし、庭の中を歩きまわることだけは許されました。それに、私は
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