を二枚持っているから、一枚節ちゃんに上げよう、白々とした肌が寒気だった。
寝転ろんで、天井を睨んでいた恭ちゃんが、此頃つくった詩だと云って、それを大きい声で朗読してくれた。
激しい飛び散るような、その詩を聞いていると、私一人が飢えるとか飢えないとかの問題が、まるで子供の一文菓子のようにロマンチックで、感傷的《センチメンタル》で、私は私の食慾を嘲笑したくなった。
正しく盗む事も不道徳ではないと思えた。
帰えって今夜はいゝものを書こう。コオフン[#「コオフン」に傍点]しながら、楽しみに夜風のリンリンした町へ出た。
[#ここから2字下げ]
星がラッパを吹いている
突きさしたら血が吹きこぼれそうだ
破れ靴のように捨てられた白いベンチの上に
私はまるで淫売婦のような姿体で
無数の星の冷たさを愛している
朝になれば
あんな|空の花《ほし》は消えてしまうじゃないか
誰でもいゝ!
思想も哲学もけいべつ[#「けいべつ」に傍点]してしまった
白いベンチの女の上に
臭い接吻でも浴びせてくれ
一つの現実は
しばし飢えを満たしてくれますからね。
[#ここで字下げ終わり]
家に帰える事が、むしょうに
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