カス女になり
死ぬまでカフエーだの女中だのボロカス女になり果てる
私は働き死にしなければならないのだろうか!
病にひがんだ男は、
お前は赤い豚だと云います。
矢でも鉄砲でも飛んでこい
胸くその悪い男や女の前に
芙美子さんの腸《はらわた》を見せてやりたい。
[#ここで字下げ終わり]
かつて、貴方があんまり私を邪慳《じゃけん》にするので、私はこんな詩を雑誌にかいて貴方にむくいた事がある。浮いた稼ぎなので、あなたは私に焦々しているのだと善意にカイシャクしていた大馬鹿者の私です。そうだ、帰れる位はあるのだから、汽車に乗ってみましょう。あの快速船のしぶきもいいじゃないの、人参燈台の朱色や、青い海、ツツンツンだ。夜汽車、夜汽車、誰も見送りのない私は、お葬式のような悲しさで、何度も不幸な目に逢って乗る東海道線に乗った。
(七月×日)
「神戸にでも降りてみようかしら、何か面白い仕事が転がっていやしないかな……」
明石行きの三等車は、神戸で降りてしまう人たちばかりだった。私もバスケットを降ろしたり、食べ残りのお弁当を大切にしまったりして何だか気がかりな気持ちで神戸駅に降りてしまった。
「これ
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