様と一緒になられ、面白可笑しくこの世を過ごされることを唯《ただ》一つの目あてに、ああしてお刀を揮《ふ》るっていられるに相違ない……。
そうだ。喬さまには、奥様がおありなのだ。しかも、評判のおうつくしい方――。
園絵さまとか聞いているが、言わば、その園絵さまの事から、こんどの騒《さわ》ぎも起ったようなもの。その園絵さま故に、それほどの苦労を遊ばす喬さまが、どんな事があっても、園絵さまをお見棄《みす》てなされて自分にお心をお向けになろうとは……いいえ、そういうことを考えてはなりませぬ。ゆめにも、そういうことを願ってはなりませぬ。園絵さまのおためにも、また喬さまのおためにも――。
けれど、そうすると、この自分、妙というものは、どうなるのでございましょうか。
……お妙は、喬之助に会って以来、日に何度《なんど》となく自分に向ってその問いを発して来たのだが、心のどこを叩いても、この答えは見つからなかった。
妻のある喬之助、それはわかっている。その妻を愛し、恋している喬之助、それもわかっている。
それならば、それだけわかっているならば、スッパリと思い諦《あきら》めてしまえばよさそうなもの
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