って来て、同勢六人、円くなって酒だ。
「いかに横地氏、これだけ集まっておれば、何も心配することはござるまい」
「イヤ、はなはだ意気地がないようで、お恥かしい次第じゃ。何分相手は魔に憑《つ》かれておるでナ、用心に越したことはないと神保先生にお願い申し、かくは諸君の御足労《ごそくろう》をわずらわした訳じゃ。ママ何はなくとも一|献《こん》……」
「ナアニ、神尾とやら申す青侍一匹、ウフフ拙者ひとりで沢山だ。みんな寝ちまえ、寝ちまえ! ついでに、酒も独りでひき請《う》けた」
「何とか、うまいことを吐《ぬ》かしおる」
「神尾のほうはとにかく、酒は任せるわけには行かんぞ」
「わッハッハ、振舞《ふるま》い酒となると、こやつ、眼の色を変えやがる」
 崩れるような大笑いだ。この最中、気がついたのは荒木陽一郎だった。
 何気なく眼が行ったのである。
 隅に、短冊《たんざく》を散らし張《ば》りにした屏風《びょうぶ》[#ルビの「びょうぶ」は底本では「ひょうぶ」]が置いてある。ふと見ると、それが、何時の間にか逆《さか》さ屏風になっているのだ。
 さかさ屏風……不吉《ふきつ》ッ!
「おッ! 誰か死ぬぞッ!」
 かれ
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