を網羅した中に、ちゃんとわがトンガリ長屋の作爺《さくじい》さんが加わっているのだ。
このほかに。
本社《ほんしゃ》は大工が誰で、蒔絵《まきえ》が円斎《えんさい》、拝殿、玉垣《たまがき》、唐門《からもん》、護摩堂《ごまどう》、神楽殿《かぐらでん》、神輿舎《みこしや》、廻廊、輪蔵《りんぞう》、水屋《みずや》、厩《うまや》、御共所《おともじょ》……等、それぞれ持ち場持ち場にしたがって、人と仕事がこまかにわかれている。
ちょうどこのとき。
この造営奉行所の奥深く、人を遠ざけてたった三人、五|徳《とく》の脚《あし》のようにすわっている影があった。
四
人柱《ひとばしら》ということがあります。
今この言葉は、単に、犠牲とか身を埋め草にするとかいう抽象的な意味に使われていますが。
むかしは実際にあったのです。この人柱ということが。
もっとも、確かな史実が残っているわけではないが、各地方のいろいろな伝説や口碑《こうひ》で、事実、人ばしらのことがおこなわれたと信ずべき節があるのです。
大建築や大土木工事の場合に、あるいは土台をかためるために、あるいは、迷信から来て神の
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