ょに参りましょうよ」
「ええ、ぜひごいっしょに参りましょう」
町が物騒なので、一空さまが、金剛寺門前町を通りすぎるところまで送って行くことになった。三人がおもてへ出ると、楼門《さんもん》の向こうの町すじに、もう群衆がどよめいていた。風はやんだが、夕方が早く、暗くなりかけていた。
わけもなく激昂した人々が、路上に、さっき一足先に帰った仏具屋の若い二人づれを擁して、悪口雑言を沸き立たせているのが、見えた。お由さんは、憤慨して、そっちへ走り出そうとした。
「まあ、何の関係《かかりあい》もない人を何でしょう。ちょっと行って、いってやりましょうよ」
一空さまが、とめた。
「まあま、人は、寄りあうと、理解を失って群れさわぐものじゃ。うっちゃって置きなされ、それより、怪我《けが》せん算段が肝要じゃて」
お由さんは、口をとがらせていた。
「いくら商売に困るからって、先方も商売じゃありませんかねえ。良い品を安く売るのに、邪魔だてをされては、買うほうが困りますよ。ほんとに、あんまりなことをすると、かえって、ついていた人気も離れますよねえ」
「こっちは、良い品物を安く買えたほうがありがたいんでござい
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