。しかし藤枝君のことだ。例によつて何か深い考えがあるのでしよう……それにしても僕は、ひろ子さんの弁護をしておいてよかつた。そうでないとあなたにひどく恨まれる所でしたね」
と云つて朗かに笑つた。
私が林田のところを辞して帰ると、藤枝から電報が来ている。発信局はどこだかはつきり判らない。
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ヒロコノコトカナラズ ホツテオケ ダテノヨウスニチュウイセヨ
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ひろ子の事はほつておけ! ははあ、彼はひろ子が拘留でもされてると思つているのかな。
伊達の様子に注意せよとあるが、さすがの名探偵も彼が病床に呻吟しているとは御承知ないものと見える。
翌二十九日は無事にくれた。私はひろ子のいない秋川家に行く気もないので、自分の社に出て用事をした。ただ藤枝からの電報によつて伊達の様子を木沢氏に電話でたずねたが依然として床についているらしい。
四月三十日、この日も前日同様に平凡に終つた。ひろ子はこの日も警察によばれているが、無論高橋警部は、はじめの日から一歩も進歩していなかつたらしい。
諸新聞はしきりと彼女のことを書き立てているけれども、彼女が自白した
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