と思われるロジックにかじりついた。
藤枝は何と思つたか、にやにやしながら、
「警部の説に従えば……」
「オイ、又しても警部の説に従えばかい。一体君自身はどう思つてるんだい」
「まあそう興奮し給うな」
「いや興奮せずにはいられない。そんなインチキ論理でひろ子を疑うなんて」
「あははは。インチキ論理はよかつたな。警部の論理に従えば、そこがひろ子の腕のあるところだというわけさ」
「どこがだ」
「つまり一応外部にありと見せて、だんだん探つて行くとさだ子と伊達に嫌疑がかかるという寸法」
「だつておかしいじやないか」
「僕の論理に従えば、この点は実に君のロジックに賛成なんだよ。仮りにひろ子が犯人だとしても、脅迫状は他の人から送られたと見るのが正しい。今月の十八日の日に君に僕はたしかに云つた筈だ。脅迫状が来てから殺人が行われる。この場合、脅迫状をよこした奴を殺人犯人と見るのは一応常識だ。しかしそりや絶対にまちがいないとは云えない、とね。そうすれば、わがひろ子嬢は、誰とも知れない人の脅迫状を、巧みに利用した事になる。いいチャンスをつかんだ事になる。ねえ小川、君は鬼の首でもとつたように論じるが、ひろ子
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