きである。木沢氏が帰つた時林田も一緒に出かけた。つまり応接間には君、ひろ子、さだ子、初江が残つたわけだが、伊達が来たというのをきいて、さだ子が去つた。故に残りは君、ひろ子、初江ということになる。これが、午後五時二十分頃の話だ。

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「つまり君らが応接間にいたあいだ、駿三は二階の寝室、伊達とさだ子は二階のさだ子の部屋にいたというわけだ。そこに林田が又戻つて来ているから四人が応接間にいた。すると、そこへ不思議な電話がかかつた。女の声だつたね。ただその内容は林田以外には遺憾ながら判らない。もつともこれについては林田が今日警部にもう話したかも知れないが、ともかくわれわれには判らん。五時半頃に君ら四人が一室にいる所へ女中が風呂をしらせて来た。ひろ子が初江に風呂にはいれとまず云つたんだね。そこで初江が林田と何か話して部屋から出て行つた。初江はちようどこの時すなわち五時半頃から以後、誰にも生きている所を見られていない。しかして五時半という時間は偶然にも木沢氏が彼女に薬をのめと指定した時間である。君はこれを忘れてはいかんよ。それから君はひろ子、林田と三人で一室にいた。だから初江が去つて
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