点]と清や[#「清や」に傍点]がおりましたので、皆そう云つておりますからたしかでございますわ」
 とつけ加えた。
「実はその三人を一人一人今よんで、女中達の行動もきいて見たのだが、僕らが来てから三人の女中と初江さんがあつちにずつといた事はたしからしい。ただやす[#「やす」に傍点]子はねえ、僕らが調べた後で一度も女中部屋に顔を出さなかつたそうだ。だから皆まだ僕らがやす[#「やす」に傍点]子を調べていると思つていたそうだよ。何ならもう一度皆よんできいて見るかね」
 林田がこう藤枝に云つた。

      6

「いや、君が今ここできいたんなら大丈夫だ。……実際、とんだ事でした」
 藤枝はこんなことを最後に主人に向つて云つたが駿三はただうなずいたまま一言も発しない。いや発し得ないのだろう。
「高橋警部や林田君や僕などのいる前で、こんなひどいことをする奴ですから犯人は余程の奴です。しかし御安心なさい。警察と林田君と僕と三つが同盟する時、きつと犯人を捕まえて見せますから」
「そうだ。秋川さん、しつかりして下さい。必ず僕か藤枝君か警察が犯人を捕まえますよ」
 二人の名探偵にこう云われても主人は余り
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