都会と田園
野口雨情
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)光波《なみ》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)米|磨《と》ぐ
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#ローマ数字1、1−13−21]
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[#ページの左右中央]
[#1字下げ]序詩[#「序詩」は大見出し]
[#ここから2字下げ]
空の上に、雲雀は唄を唄つてゐる
渦を巻いてゐる太陽の
光波《なみ》にまかれて
唄つてゐる――
[#ここで字下げ終わり]
[#改ページ]
[#1字下げ]時雨唄[#「時雨唄」は大見出し]
雨降りお月さん
暈《かさ》下され
傘《からかさ》さしたい
死んだ母《かか》さん、後母《あとかか》さん
時雨の降るのに
下駄下され
跣足《はだし》で米|磨《と》ぐ
死んだ母さん、後母さん
柄杓《ひしやく》にざぶざぶ
水下され
釣瓶が[#「釣瓶が」は底本では「鈞瓶が」]重くてあがらない
死んだ母さん、後母さん
親孝行するから
足袋下され
足が凍えて歩け
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