この人が偉い天才であるといふことは、大阪が大大阪になりましても永く人々の記憶に留めて置きたいと思ひます。斯ういふ天才は、何も大阪が大大阪になるから出たといふ譯ではありませぬ。又過去の大阪がかゝる天才を出したから、將來大大阪になつたらもう一倍えらい天才が出るだらうといふ保證は決して致しませぬ。これで御免を蒙ります。(拍手)
[#地から1字上げ](大正十四年四月五日講演、同年八月發行「大阪文化史」所載)



底本:「内藤湖南全集 第九卷」筑摩書房
   1969(昭和44)年4月10日発行
   1976(昭和51)年10月10日第3刷
底本の親本:「先哲の學問」弘文堂
   1946(昭和21)年5月発行
初出:大阪毎日新聞社主催講演会講演
   1925(大正14)年4月5日
   「大阪文化史」に講演録所収
   1925(大正14)年8月発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:はまなかひとし
校正:菅野朋子
2001年1月10日公開
2006年1月12日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全5ページ中5ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
内藤 湖南 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング