ます。それから小盂鼎の方は「隹王廿又五祀」とあります、これが最後にあります。その外私は當時之を調べました頃に※[#「てへん+(鹿/禾)」、読みは「くん」、454−15]古録金文などに當つて見たのでありますが、※[#「てへん+(鹿/禾)」、読みは「くん」、454−15]古録金文に出て居ります銅器では※[#「舟+余」、読みは「よ」、第4水準2−85−73]尊、これがやはり最後に歳月が出て居ります。これが餘程變な書き方をして居りまして、「隹王十祀有五※[#「三/二」、454−17]日」、かういふ紀年の書き方をして居ります。それからもう一つは庚申父丁角としてありますが、これは多分今住友家に來て居るのでないかと考へます。或は宰※[#「木+虎」、読みは「こう」、第4水準2−15−6]角とも申します。これには「在六月隹王廿祀」とあります。それからやはり※[#「てへん+(鹿/禾)」、読みは「くん」、455−1]古録金文に戊辰彝といふものがありまして、これには「在十月隹王廿祀」とあります。それからもう一つは最近の郭沫若氏の金文辭大系に出て居りますので※[#「そうにょう+異」、読みは「ちょく」、455−2
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