立して居る。第三は子兵と申しまして、諸子類と兵家と一緒にして居る。これは苦しい分け方で、部類を七つにしたい爲に、かういふやうなことをしたものと思ひますが、一方には軍事上の本、即ち昔の弓を射る法とか、いろ/\兵家の特別專門の知識がなければ分らぬ所のものは無くなつてしまつて、兵家の理論だけに關係した所の、孫子とか呉子とかいふものだけが遺つて、諸子類と變らないやうなものになつたから、それでこれは諸子と一緒に合はせて子兵としたのではなからうかと思はれます。即ち分類を七つにする意味もありませうけれども、本の内容にも變化を生じて來たといふ所が現はれて居ります。第四は文集でありまして、第五は術技になつて居ります。之を内篇と致します。此の五つで昔から六つに分けて居つたのを概括してしまつたのであります。劉※[#「音+欠」、第3水準1−86−32]が六略に分けて居つたのを、此の五つで概括をした。即ち諸子と兵家とが一緒になつたから斯うなりました。それから外篇を別に作つたが、これは佛教と道教の二つであります。これで七録として居りますが、其の外に、此の人は其の末へもつて行つて、自分が澤山の本を見て、いろ/\拔き
前へ
次へ
全37ページ中11ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
内藤 湖南 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング