近代支那の文化生活
内藤湖南
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【テキスト中に現れる記号について】
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)尾※[#「骨+低のつくり」、第3水準1−94−21]骨が
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)だん/\さうなつて
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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一
問題は如何にもハイカラに聞こえる問題でありまして、近頃の考へに向きさうでありますけれども、材料は私が考へて居る材料でありますから、至つて古臭いので、一向内容にハイカラな所はありませぬ。
抑も支那の近代といふことが一體どういふことか、歴史の學問をやりますのに能く時代を上古とか、中世とか、近代とか申して分けますけれども、支那はあゝいふ古い國でありますから、其の各々の時代を朝名の明代とか清代とかいふやうに分けたりすることもあります。大體明代とか清代とかいふ風に分けますのは、眞に便宜上の區別でありまして、それは殆ど學問上からいふと何の意味も成さぬ位のことであり
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