ぷりあるのがブラ下がって地に曳《ひ》いている。
 ばっさりと、腕の利いたのに切ってもらい、それを体《てい》よく台の上へのっけてあればまだ見られるというものだが、斬られていない首が、醜体を極めた胴中そのものと共に、ダラしなく梟しっぱなしてある。嬲《なぶ》り殺《ごろ》しにした上に、嬲り梟しというものに挙げられているので、轟の源松が、あっ! と言ってそれを見直した時に、机竜之助が、淋しげに微笑を含んで言いました。
「どうだ、お前の面《かお》に似てはいないか」
「左様でございますねえ」
 源松が、なるほど、そう言われれば、その生首は、見ているうちに、自分の面に似てくるような思いがしてなりません。寒気がゾッと襲うて来て、足もとがわなないてくる、それをじっと踏み締めて、見上げ見下ろすと、つい今まで気がつかなかったが、捨札がその首の傍らにある。
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「右之者、先年より島田左兵衛尉へ隠従致し、種々|姦謀《かんぼう》の手伝ひ致し、あまつさへ、戊午年以来種々姦吏の徒に心を合はせ、諸忠士の面々を苦痛致させ、非分の賞金を貪《むさぼ》り、その上、島田所持致し候不正の金を預かり、過分の利息を漁
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