りとうげ》からこの山の下三里がところまで押しかけて、そこでかたまっている一まきが、こいつが剣呑《けんのん》だということを御承知願えてえんでございます、そいつがみんな胆吹へ、胆吹へと言っていましたぜ、あの勢いじゃ、明日が日にもこちらへ押しかけて来ると見なくちゃなりませんぜ――そうですなあ、人数はざっと三千人、胆吹へ籠《こも》って旗揚げでもする意気組みで、なんでも胆吹山へ籠れ籠れと、口々に言っているのを聞いて参りましたよ、なるほど、不破の旦那がおっしゃったのはここだなと思いましたよ、あの同勢に、ここへまともに押しかけられた日にゃ、王国も御殿もあったもんじゃあござんせんぜ、それが心配になるから、不破の旦那が、青嵐の親分へ注進をするように、こちとらを見立てた眼は高いと、がんりき[#「がんりき」に傍点]がはじめて感心を致しましたが、青嵐の親分と言ったのは悪うござんしたかね」
 がんりき[#「がんりき」に傍点]の注進を聞きながら、眼は三人の青年の方を見て青嵐居士は、
「それを聞いて安心した、では、事情がわかったから、諸君は出馬を見合わせてよろしい、持場へ戻ってくれ給え、別にまた仕様があるから、それ
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