イドネックス
ナンバンダー
テント、テント
ナンバンダー
スウイッ、スウイッ
ナンバンダー
[#ここで字下げ終わり]
こう言って、口ずさみながら、小踊りをはじめた時に、駒井が、
「茂君、君の眼はなかなかいい、わたしの眼よりいいかも知れない、ひとつ、この眼鏡をのぞいて見給え」
「はい」
「静かに、度を乱しちゃいけない、このままで、じっと鏡の向いた方の空を静かに見ていてくれ給え、そうして、何か星があるか、星が無くとも薄い光でもあるか、光が無くても、ボーッとした空の色よりも白いものが現われているか、いないか、それをお前の眼でひとつ見てくれ給え」
「はい」
茂太郎は、プレアデスの星を、七ツ以上も見る眼を持っていることを駒井が知っている。
そこで、駒井が改めて、眼鏡を茂太郎に譲って、自身はその傍らに報告を待っていると、暫くあって、茂太郎が、
「見えますよ、殿様、ちょうど、この眼鏡の真中より少し北へ寄ったところに、たしかに一つの星がありますね」
「そうかい」
「あります、よく気をつけて見れば、星がたしかにあることをうけあいます」
「そうか、そうあるべきはずなのだが、わしには見えなかった、どれ
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