、いっそ、嬉しそうに連れられて行くのを見ました。
後世おそるべしとは言いながら、ただみまねききまねだ、吉原が何で、おいらんが何者だか知っていてするいたずらではない――と、タカをくくって為すがままにさせて置いたけれど、それを見過ごせなかったのはお絹でありました。
ふと、通りかかったお絹は、子供たちがする「おいらん遊び」というのを、のぞいて見て、立ちすくみの形です。
「お前、廻しを取るんだぞ」
「おいらんが廻しを取る間は、みんな離れ離れにならなくっちゃいけねえ」
お絹はそれを聞いて、ほとほと見る元気もありませんでした。
低能に近い女の子を連れ込んで、廻しをとる遊びをさせている。これが子供のすることか。
お絹は、なんぼなんでも、こんな遊びを放任して置くのはよくないと思いました。主膳に言いつけて、キッパリ断わらせなければならないと意気込みました。そこで、主膳のもとへかけつけて、
「あなた――」
と口を切って――このごろは、若様なんぞは全く口の端《は》に上らないで、あなたが常用になっています。そうして、いま、見て来た子供らの浅ましい遊び方を告げて、なんぼなんでも、あればっかりは止《と》
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