ャピチャと雀がゆあみをするくらいにして、もう上りにかかるから、兵馬もつづいて上る。二人は、がやがやと話しながら、ついに兵馬の部屋に乱入してしまいました。
 部屋に入ると、いきなり仏頂寺は、床の間に飾った甲冑《かっちゅう》を目にかけ、
「やあ、古強者《ふるつわもの》が控えているぞ、これは相当のものだ、一方の旗頭が着用したものだ、時代は北条中期かな――鎌倉前期までは行くまい」
と言いながら、無雑作にまず兜《かぶと》から引きはずして、自分の頭の上へのせました。
「手荒いことをしてくれ給うなよ」
 兵馬は、おとなしく頼むように言うと、仏頂寺は、
「何だい、おてやわらかに取扱わねばならん甲冑が役に立つか。よしよし、この際ひとつ拙者が、正式にひっかついでみてやろう。拙者のかっぷくは、そう人には譲らないつもりだが、昔の人の甲冑は規模が大きいな。どれひとつ正式に着用して、ためしてみてくれよう」
といって、仏頂寺は、飾り物の甲冑物の具をいちいち分解にかかりました。
 よせとも言えない。
「勇士組にいる時、甲冑《かっちゅう》の着け方も一応は覚えたんだが――どうも勝手を忘れてしまったようだわい。今時は、戦争
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