いずれかで逢いましょう」
「時に宇津木君、君は路用を持っているか、用意があればさしつかえないが、もし手元不如意だったら、遠慮なく言ってくれ給え」
 これは不思議である。
 兵馬の方へ無心の出そうな面が、かえって、先方から勝手元を志願して出る。

         十四

 宇津木兵馬は、二人を先へ立たせてしまう方がかえって安心だと思いました。
 彼等が今日立ってしまったあと、自分は、ひとり悠々《ゆうゆう》と志す方へ旅立ったほうがよろしい。
 ただ一つ心配なのは、今夜のうちにも例の大雪でもあって、道が塞《ふさ》がった日にはことだが、まだそうたいしたことはあるまい。
 昔、佐々成政《さっさなりまさ》は雪中を、さらさら越えをして東海道へ出たという例もある。
 ところが様子を見ていると、一刻も早く、一時も早くと、いらだつように見えた仏頂寺と、丸山が、容易に立つ気色《けしき》はなく、またも御輿《みこし》を据えて、鶏肉の残りかなにかで飲直しの体《てい》ですから、さあ、またぶり返した、あの亡者連ときた日には、ほとんど捉まえどころがない、この分では後から立つといった自分の方が、先発をするようなことにな
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