っていることでしょう、さながら、翡翠《ひすい》の光を集めたようにかがやきましたので、竜之助もその文字に見入りますと女の子は、
「それはハッコツとお読みになっては違います、シラホネと読むのでございます」
「どちらでもいいではないか」
「いいえ、シラホネとお読みにならなければ違います」
「それでも、白馬《しろうま》ヶ岳《たけ》をハクバと読むように……」
「白骨《しらほね》の温泉は、昔|白船《しらふね》の温泉といいました、それを後の人がシラホネと読むようになりました。それをまたハッコツとお読みになったのでは人が迷います」
「では、そのシラホネへ行く道は?」
竜之助が、素直《すなお》に問い返しますと、路上に記された「白骨」の文字を、またたきもせずに見ていた女の子が、
「そうですね……やっぱり、ハッコツの方がようございますか知ら。シラホネと読むのも、ハッコツと読むのも、同じようなものですけれど……」
竜之助の問いには答えないで、女の子はしきりに文字の末に拘泥《こうでい》していますから、
「読み方はドチラでもよろしい、わしは、ただそこへ行く道を知りたいのだ」
といいますと、女の子は、
「それを
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