酌量してやる」
「白状するもせんもない、どこにどんな女がどうしてござるか、拙者共は一向に不案内、おのおのから承りたいくらいじゃ」
「こいつ、一筋縄ではいかぬ、拷問《ごうもん》にかけろ」
「たとえ拷問にかけられても知らぬ、存ぜぬ」
 こんなことを言って彼等は大きな声で笑いました。大きな声で笑ったけれど、更に要領を得ることではありませんでした。しかし、一座の者は、これは確かに、南条が知っていながらしらを切るのだろうと認定をしていることは動かせないのであり、ほかのことと違って、こういうことを知っていながら知らない風をするのは罪が深いと、一座の者が南条を憎みました。よし、それならば我々の手で直接に突留めて、南条の鼻を明かしてやろうと意気込むものもありました。
「なにも、そうムキになって拙者を責めるには及ぶまい、お望みがあるならば、本人に向って直接《じか》に打突《ぶっつ》かってみるがよろしい、主《ぬし》のあるものならばやむを得んが、主のない者ならば諸君の器量次第である、もしまた将を射んとして馬を覘《ねら》うの筆法に出でんと思うならば、拙者より先に老女殿を口説《くど》き落すが奥の手じゃ」
 南条は
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